-学問と実務の架け橋を目指して-

2013年3月21日木曜日

【学】政治経済学を考える


 私は、今春に政治経済学部を卒業する。大変有意義な4年間であった。培ってきたものを進学先で活かしていきたい。そこで、改めて「政治経済学」について考えてみたい。この学問はその名の通り、「政治学と経済学のインターフェイスを探る領域」であるといえる。経済を語るときに政治を無視することはできない。逆に、政治現象を語るときに経済学なしでは不完全だろう。政治学、経済学という人為的な区別を乗り越えて、社会現象を研究しようとする試みである。
 ただし、政治学と経済学の単なる学際的融合を目指しているわけではない。政治学的な垂直のアプローチ(力や権威による価値配分)と経済学的な水平のアプローチ(誰にとっても平等な取引)という思考の枠組み自体を組み替えることが重要なのである。その次元を達成してこそ、政治現象ないしは経済現象をより一般的に分析できるようになる。
 私は、経済学科であるが、政治学のゼミに所属していた。曲がりなりにも、政治学と経済学を学んでいる。政治経済学へのアプローチはまだ不十分であるが、土台は作れたかと思う。卒業してもなお、政治経済学を学び続けたい。

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