-学問と実務の架け橋を目指して-

2013年3月19日火曜日

【映】バック・トゥ・ザ・フューチャーとE.T.

 私は、大学12年のとき、映画サークルに入っていた。監督として2本の短編映画を撮った。30分の映画を作るのでさえ、かなり大変だった。この大変な経験をしたことで、映画の重みを感じるようになった。かつては、「エンドロールってなんて退屈なものなんだろう」と思っていたが、今ではここに大変さが感じられて感動さえするほどである。
 しかし、どんなに大変だったとしても映画の内容がおもしろくなかったらどうしようもない。お客には、映画製作の大変さは関係ない。ほとんどのお客は楽しく見るために映画館に足を運んでいる。
 これは映画サークルにいたからかもしれないが、映画には芸術性があるものがよく、エンターテイメント性を重視したものは薄っぺらいという風潮がないであろうか。私は、そんな空気を感じ、疑問に思い、エンターテイメント性を重視して映画の制作をした。(人に見せられるような代物ではないが。) もちろん、エンターテイメント性を重視するだけで「よい」映画になるわけではないが、「よい」映画はエンターテイメント性を含んでいる。「よい」かどうかは、お客が決めるものであり、そのお客の大半は楽しむために鑑賞しているからである。
 この理論からすると、スティーブン・スピルバーグ監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『E.T.』は、とても「よい」映画だった。SFとは、人間の想像のお話であり、想像とはエンターテイメントなものである。もし、時間を行き来できたら・・・。もし、宇宙人と会えたら・・・。この2つのエンターテイメント作品は、時代を越えて多くの人が楽しんでいることで、「よい」映画であることが保証されている。きっと今後見たあなたもこう言うだろう、「よかった」と。



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