小売業大手のイオンは2016年度までに首都圏で小型ディスカウントショップ店「アコレ」の出店を加速させることがわかった。アコレは、コンビニエンスストアの2倍程度の小型店で、PB(プライベートブランド)をはじめとする低価格商品を販売する。
これは、イオンの成長戦略である「首都シフト」の一環である。イオンの主力収益源として、地方の大型スーパーがある。しかし、その多くは、高齢化により将来を有望できない。総合スーパーが想定するモデルである車での来場が高齢者には難しいからである。また、総合スーパーは衣料品をファストファッションチェーンに食われ、厳しい状態にある。
そのような背景から、イオンは小売業売上高トップでありながら、時価総額はセブン&アイ・ホールディングスや、ファストリテーリングよりも小さい。
2013年度に完全子会社化したダイエーの止血など、課題は他にも多いが、首都圏戦略の成功が、イオンの将来性への鍵となる。
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